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2003年11月16日

九州場所七日目と八日目

七日目の土佐ノ海 - 武蔵丸戦.土佐ノ海は立ち合いの当たりを活かして,そして左へ回り込みながら,相手の右を殺しつつ,土佐ノ海が横綱の体勢を崩そうとする.武蔵丸も,右差しを狙いながら良く耐え,機を見て体を活かしながら前に出たが,土俵際で残った土佐ノ海が横綱の右手を引っ掛けると,たまらず武蔵丸が一歩土俵の外へ飛び出した.土佐ノ海は,これで現役最多,史上単独3位となる11個目の金星を獲得.武蔵丸は黒星先行の4勝3敗.夜になって,師匠の武蔵川親方より,武蔵丸の引退決断が伝えられた.
これで,土佐ノ海は,貴乃花が最後に白星を上げた力士であると同時に,武蔵丸が最後に黒星を喫した力士になった.

中日を終えて,土佐ノ海・大碇の両関取とも6勝2敗と白星を大きく先行させている.

土佐ノ海,中日八日目は雅山(武蔵川部屋)との対戦.武蔵丸から最後の白星を上げた力士として恥ずかしくない相撲を心掛けたということもあって,立ち合いから圧倒し,体勢の崩れた雅山を叩き込みで退けた.

大碇は七日目の魁道戦に敗れ二敗目を喫した.中日八日目は壽山戦.左からのおっつけを効かせて前へ出るが,壽山も良く耐えて組み止められそうになるところを,振りほどきつつ,右からの肩透かしを決めた.

七日目,幕下の四ツ車は,清東(玉ノ井)との一戦で,内無双を見せた.自分より小さな清東を右四つに組み止め左上手を引いた十分の体勢から,左の上手を離して腕を返しながら相手の太股当たりを払うように持ち上げ,相手を土俵上にきれいに転がした.器用な一面も持っている.

四番相撲を終えて,沖ノ龍と鈴木が 4連敗で早々と負け越しとなってしまった.白星が先行しているのは,3勝1敗の松田と北の剛だけ.2勝2敗の五分が四ツ車と柏竜である.

四番相撲の結果
○ 四ツ車(2-2),柏竜(2-2),荒飛(1-3),松田(3-1),藤縄(1-3),荻野目(1-3)
● 鎌倉(1-3),瀧ノ音(1-3),藤嵐(1-3),沖ノ龍(0-4),北の剛(3-1),大筑波(1-3),鈴木(0-4)

投稿者 omochi : 2003年11月16日 21:28

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