2003年11月21日
九州場所十一日目と十二日目
十一日目の土佐ノ海 vs 栃東戦は,土佐ノ海の立ち合いの当たりと,それに続く二の矢,三の矢の出足が勝った.栃東には,前日の武双山戦で見せたようにアゴを引いて耐えながらのイナシや,あるいは時々見せる立ち合いの変化もある.しかし,相手につけ込まれるようなスキを見せることなく,土佐ノ海が一気に勝負を決めた.これで十一日目にして勝ち越し.名古屋場所に引き続き今年2度目の二桁勝利も射程圏内である.翌十二日目は残念ながら千代大海に黒星を喫した.
大碇は十一日目に9勝目を上げた.十両の優勝争いを独走していた黒海に今場所初の黒星がついたために,その差は1となった.続く十二日目は潮丸戦.残念ながら相手のペースに圧倒されてしまった.これで黒海との差は2と開いてしまった.十三日目は,その黒海戦である.
さて,今場所好調の土佐ノ海であるが,今年は五月場所の4勝11敗がたたり,秋場所終了後の成績で 37勝38敗と負け越していた.今場所勝ち越しを決めたことで年間の負け越しはなくなったが,もう一ふんばりすれば,昨年と同じ水準となる.
ちなみに,昨年の土佐ノ海は年間成績 48勝42敗で第5位に輝いている(←下の方にある表を参照).
幕下以下の六番相撲であるが,悲しいことに白星を上げたのが,幕下の四ツ車と序二段の鈴木だけである.残りは全て黒星.トータルで 2勝11敗という散々な成績である.それでも,四ツ車が勝ち越しを決めたのが朗報だ.今年の三月場所以来となる4場所振りの勝ち越しである.
六番相撲の結果
○ 四ツ車(4-2),鈴木(1-5)
● 鎌倉(1-5),柏竜(2-4),荒飛(2-4),松田(3-3),瀧ノ音(2-4),
藤嵐(2-4),沖ノ龍(1-5),北の剛(3-3),藤縄(1-5),荻野目(1-5),
大筑波(1-5),鈴木(1-5)