2004年04月19日
新しい土俵
年に数回,相撲部屋の土俵が作り直される.「土俵を壊す」・「土俵を作る」という言い方を,力士達はする.
相撲部屋の土俵は,平らな地面にそのまま作られていて,本場所のように段差のある高いところに作られているわけではない.また,本場所の土俵にある俵が,稽古場の土俵には見当たらない.約 5cmのくぼみをもうけて,土俵の内側と外側とを区別しているだけである.稽古場では,相撲を取るだけでなく,柔軟体操をしたり,何人かで一斉に両側の壁の間を摺り足で行ったり来たりする稽古を行なうこともある.そういう時には,俵の無い土俵の方が稽古場を広く使えて良い.
ただ,俵の有る無しは,部屋によっても違うようで,稽古場の土俵に俵を使っている部屋もある.
写真は,新しく作り直されたばかりの土俵である.普段であれば,真ん中に砂が盛られ,その上に御弊(ごへい)が据えられ,塩が撒かれているはずである.が,この日は,本来徳俵が埋められる場所に,それぞれ3ヶ所づつ塩が盛られているだけである.
新しい土俵を使い,夏場所へ向けての稽古も段々と本格化していく.
■ 土俵の寸法など
直径: 15尺(455cm)
俵の数: 20個(そのうち 4個は徳俵)
仕切り線は,長さ90cm×幅6cm.2本の線の間隔は70cm.
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