2003年10月25日

鍋を食うのだ

北海道の実家から鮭が送られてきた.オスとメスが一匹ずつ発砲スチロールの箱に納められてクール便でやってきた...

実は,毎年この時期になると送ってもらっている.
さっそくさばいて,メスのお腹の中に詰まっている卵を,出汁と醤油で味付けしてイクラにしておく.スグに食べるとお腹を壊すらしいので(まぁ,人による.ただ,スグだと味が染みていない),数日置いてから食べるのが美味しい.

身は,塩をまぶして適当に切り身にして,冷凍庫で保存.余ったアラを使って今晩は鮭鍋だ.ミソ味ベースの鍋は,三平汁というのか,石狩鍋というのか良くわからんが,まぁ,とにかく食うのだ.鮭のアラは,軽くお湯に通しておくのが良い.
メスの鮭っつーのは(鮭に限らないのだが),栄養を卵に取られてしまっている.なので,オスの方が食べて美味い.だから,オスの切り身はシンプルに焼いて食べるために残しておいて,鍋ではメスの身を使う.

この鮭は,留萌の岸畑鮮魚店というところから仕入れたものだ.で,この店の息子は昔,黄金富士(こがねふじ)という四股名の相撲取りだった.昭和60年頃に留萌巡業があった時に,地元の人が北の富士さんに紹介したことがきっかけで,九重部屋に入門したらしい.幕下まで上がったこともあったが,腰痛に悩まされて,一度は序ノ口まで落ちたこともある.復活場所で序ノ口優勝を飾ったのは,実力がそれなりにあるけれども怪我に悩まされた力士のお約束みたいなもんである.

この黄金富士とは,伊勢ノ海部屋の浅坂マネージャも現役時代対戦があるようだし,北の剛なんかも三段目の下当たりで番付が対面になっていたこともある.
鎌倉なんかは,ワンパク相撲で九重部屋に泊まった時に,この黄金富士に色々と世話になったそうだ.

そんなわけで,川を上る鮭の姿を想像しつつ,今夜は鍋を食うのだ.で,更に,明日はフグを食うというわけだ.

最後に,鮭を食う方が,犬を食うよりも日本人らしいハズだ.

投稿者 omochi : 18:22 | コメント (3)