2004年04月30日

五月場所番付発表

五月場所(夏場所)の番付が発表されました(4月26日).五月場所は5月9日が初日,23日が千秋楽です.

土佐ノ海は前頭9枚目.未だ前頭二桁を経験していない土佐ノ海ですが,ギリギリのところでとどまりました.大碇は十両4枚目.先場所の14日目の取り組みで右足首を負傷しましたが順調に回復しております.

幕下以下では,四ツ車が西幕下10枚目まで番付を上げてきました.常に幕下上位五番での取り組みとなります.七戦全勝優勝すれば一発関取が可能な位置.三場所連続で5勝2敗で来ている勢いを活かして,ガンガン勝ち星を上げてくれることを期待しています.

三段目は,鎌倉(西27),松田(東33),瀧ノ音(東58),藤嵐(西99)の4人.衛星放送で取り組みが見れるのは,鎌倉と松田まで.

序二段は,荒飛(東4),北の剛(東24),沖ノ龍(西47),荻野目(西88),藤縄(東108),大筑波(西109),鈴木(西118)です.沖ノ龍は場所前に既に引退していますが,大阪場所が終って三日目の番付編成会議の時点ではまだ現役でしたので,このように番付に名前が残ります.

荒飛の序二段は,平成10年11月場所以来,実に5年半振りです.その荒飛ですが,五月場所限りで引退します.通常,こういう情報はオープンにはされのですが,五月場所前に発行された「部屋だより」で明らかにされましたので,ここでお知らせいたします.有終の美を飾ってくれることを期待しましょう.

投稿者 omochi : 00:48 | コメント (0)

2004年04月19日

新しい土俵

年に数回,相撲部屋の土俵が作り直される.「土俵を壊す」・「土俵を作る」という言い方を,力士達はする.

相撲部屋の土俵は,平らな地面にそのまま作られていて,本場所のように段差のある高いところに作られているわけではない.また,本場所の土俵にある俵が,稽古場の土俵には見当たらない.約 5cmのくぼみをもうけて,土俵の内側と外側とを区別しているだけである.稽古場では,相撲を取るだけでなく,柔軟体操をしたり,何人かで一斉に両側の壁の間を摺り足で行ったり来たりする稽古を行なうこともある.そういう時には,俵の無い土俵の方が稽古場を広く使えて良い.

ただ,俵の有る無しは,部屋によっても違うようで,稽古場の土俵に俵を使っている部屋もある.

Dohyo 04Apr.jpg

写真は,新しく作り直されたばかりの土俵である.普段であれば,真ん中に砂が盛られ,その上に御弊(ごへい)が据えられ,塩が撒かれているはずである.が,この日は,本来徳俵が埋められる場所に,それぞれ3ヶ所づつ塩が盛られているだけである.

新しい土俵を使い,夏場所へ向けての稽古も段々と本格化していく.

■ 土俵の寸法など
直径: 15尺(455cm)
俵の数: 20個(そのうち 4個は徳俵)
仕切り線は,長さ90cm×幅6cm.2本の線の間隔は70cm.

投稿者 omochi : 00:35 | コメント (0)

2004年04月10日

沖ノ龍引退

4月5日(月),沖ノ龍が引退しました.

沖ノ龍は,平成8年秋場所入門.高い身長と,柔らかな身体を活かして,相手を捕まえての寄りを得意としていました.また,土俵上で踏む四股の美しさは伊勢ノ海部屋で一番であったかと思います.平成14年7月場所には,自己最高位の西三段目 49枚目を記録しました.もう少し荒々しく相撲を取るところ,あるいは,相手の廻しを切ったりする器用さがあれば,まだまだ上を狙えたかと思います.

今後は故郷の沖縄に帰り,介護関係の仕事に就くよう勉強するとのことです.伊勢ノ海部屋で学んだことを忘れずに,しっかりと精進してくれることでしょう.

今後の活躍をお祈りいたします.

■ 管理人と沖ノ龍
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■ 大銀杏姿の沖ノ龍
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■ 伊勢ノ海親方による止めバサミ
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投稿者 omochi : 16:07 | コメント (0)

2004年04月05日

春場所を終えて

■土佐ノ海は,10日目まで1勝9敗で,どこまで負け続けるのかと心配させられましたが,その後,4勝1敗と盛り返し,5勝10敗で場所を終えました.先場所は4勝11敗ですので,二場所続けての二桁黒星です.

■東十両筆頭の大碇は,勝ち越せば幕内が確実でしたが,残念ながら14日目の千代天山戦に敗れて負け越しが決まりました.ついでに,右足首を捻挫し,千秋楽は休場.ついていません.ただし,怪我自体はどちらかと言えば軽いということですので,きっちりと直して,また来場所に期待しましょう.

■幕下以下では四ツ車(幕下18)が好調.昨年の九州場所から3場所連続で5勝2敗を続けています.来場所は更に上位に上がりますので,幕下上位五番での取り組みも見られることでしょう.

自己最高位で場所にのぞんだ鎌倉(三段10)ですが,残念ながら2勝5敗と負け越し.今回も幕下の壁を超えることができませんでしたが,腐らずに再度チャレンジです.

松田(三段92)と瀧ノ音(東20)とが6勝1敗と好成績を上げました.二人とも実力者だけに,ある意味この地位では当然の成績かもしれません.

藤嵐(序二37)が5勝2敗を上げました.ただ,三段目に返り咲けるかどうかは非常に微妙です.

投稿者 omochi : 01:11 | コメント (1)