2004年07月29日
夏巡業と夏合宿
毎日暑い日が続いていますが...7月30日からは夏巡業が始まり,巡業に出ない力士達は長野県丸子町で夏合宿を張ります.今年の巡業は8月5日までと比較的期間が短いので,巡業組もその後合宿に合流です.
■ 巡業スケジュール
7月30日(金) 北海道中標津町(なかしべつ)
7月31日(土) 北海道美幌町(びほろ)
8月 1日(日) 北海道札幌市(さっぽろ)
8月 2日(月) 道中/移動日
8月 3日(火) 秋田県羽後町
8月 4日(水)・5日(木) 青森県五所川原市(ごしょがわら)
2004年07月19日
平成16年名古屋場所を終えて
横綱朝青龍の4連覇がかかった名古屋場所.朝青龍自身は名古屋場所との相性が今ひとつということで,途中2連敗するなどもろさを垣間見せる場面もありましたが,終ってみれば朝青龍の優勝.見事4連覇を決めました.
さて,伊勢ノ海部屋の各力士の成績です.
■ 2連敗でスタートした土佐ノ海,一時はどうなることか?と心配しましたが,中日の時点で5勝3敗と白星先行.その時点で二桁の白星も見えて来ました.結果は11勝4敗と堂々たるものです.ただ,今場所黒星を喫した,朝赤龍・白鵬・雅山はいずれも11勝以上をあげている好調力士達.当然,同じように番付を上げるでしょうから来場所も顔をあわすことが予想されます.一場所のみの絶好調を喜ぶのではなく,来場所もう一場所続けて勝ち越すことで,存在感をアピールして欲しい.
■ 十両10枚目で名古屋を迎えた大碇.昨年11月場所以来の十両二桁の地位です.怪我も直ったことだし,さすがに今場所は楽に勝ち越せるだろう.と思って見ていたのですが...何が悪かったのか,終ってみると3勝12敗という惨澹たる成績でした.番付・成績から考えて幕下へ落ちることも十分考えられます.水曜日には十両昇進力士が発表になります.そこで,昇進力士が3人以上発表された場合には,大碇が幕下落ちしたことがほぼ確定になります.ただ,まだまだ挽回するチャンスはいくらでもあるはずですので,再起を期待したいと思います.
■ 四ツ車(幕下18)は,中日で3勝1敗と大きく白星を先行させ,勝ち越しの期待がふくらみました.が,後半戦で3連敗を喫し,結局は3勝4敗と負け越しで場所を終えました.なかなか楽に勝たせてくれるような地位ではありませんが,その中を勝ち進まなければ関取の座を手にすることはできません.今後の更なる精進を期待します.
■ 松田(三段目16)は,再度の幕下へのチャレンジ場所でしたが,5連敗を含む1勝6敗で場所を終えました.大碇と同じく,波に乗れるかどうかがポイントなのかもしれません.
■ 鎌倉(三段目44)は,4勝3敗と1点の勝ち越し.前半戦で3連敗した時にはどうなることかと心配しましたが,5番相撲からの3連勝で見事勝ち越しを決めてくれました.今年もあと2場所を残すのみ.今年の目標である年内幕下昇進を決めるには,来場所が勝負です.大勝ちすればきっと目標達成が可能です.
■ 藤嵐(三段目81)が見事勝ち越しを決めました.前半戦3勝1敗と白星を先行させた時には,楽に勝ち越せるものかと思っていましたが,結局は7番相撲で白星をあげ,勝ち越しを決めました.これで来場所は自己最高位(平成14年 3月場所 西三段目 73)を更新することが確実.今後の活躍が楽しみです.
■ 北の剛(三段目90)は,残念ながら負け越し.地力から考えると,このへんで負け越す力士ではないのですが...早く三段目の真ん中まで上がってくることを期待しています.
■ 瀧ノ音(序二段9)が,5勝2敗と好成績を上げました.実力から言えば当然かもしれません.若い衆のお手本となるような相撲をこれからも取り続けてくれることを願っています.
2004年07月17日
名古屋場所・残り二日
十三日目を終えて土佐ノ海は9勝4敗と久々に好成績.よくよく考えると今年になって初めての勝ち越しです.十二日目の追風海戦のように,立ち合いの相手の変化(八艘飛)にも惑わされず,相手の動きにも素早くついていく相撲がとれれば,二桁白星も期待できます.立ち合いの当たり自体の威力は若干落ちてきたような印象はありますが,当たった後の動きに磨きをかければ,元々相手のマワシを切って自分十分の体勢になるのが上手い力士なだけに,まだまだ三役クラスの実力はあるはずです.
一方の大碇は2勝11敗とキビシイ成績です.自分よりも下の地位で負け越しているのが,十二枚目の一の谷(4勝9敗)だけ.場合によっては幕下への陥落を覚悟しなくてはなりません.それでも,幕下上位で十両昇進を決定的にするほどの好成績者が,西3枚目の安壮富士(6勝1敗)だけというのが救い.残り2番が大切になってきます.
三段目81枚目の藤嵐が4勝目を上げ,4勝3敗で名古屋場所での勝ち越しを決めました.これで来場所は自己最高位(平成14年 3月場所 西三段目 73)を更新することが確実.今後の活躍が楽しみです.
2004年07月15日
七月の参議院議員選挙
何年か前に,地方場所中の力士が不在者投票をしたというニュースが報道されていたのを覚えているだろうか?参議院には解散がないので,3年に1回,ちょうど名古屋場所の時期に選挙が行われる.今回もまた,力士達は不在者投票(実は事前投票という名称に変わったのだが)を行ない,選挙権を行使したようである.が,ニュースバリューがないのか,報道を目にすることはなかった.「当たり前のこと」ととらえられているのであれば,それはそれで結構なことではある.
2004年07月11日
名古屋場所中日を終えて
2連敗でスタートした土佐ノ海ですが,3日目からは4連勝.中日を終えて5勝3敗とまずまずの成績です.一方の大碇ですが,8連敗で早くも負け越しとなってしまいました.立ち合いは素早く踏み込めているとは思うのですが,当たりが弱いのか,その後の突き放しに威力がないのか,どうにも成績が上がりません.何かきっかけをつかんで,後半戦にて巻き返しをはかってほしいものです.
幕下以下は...
四ツ車(幕下18)が3勝1敗と好調.あと一つで勝ち越しですが,5勝目・6勝目を貪欲に狙ってもらいたい.
松田(三段目16)が4連敗で早々と負け越し決定.幕下を狙える位置だっただけに残念です.気持ちを切り替えて,後半戦に望んでもらいたい.
鎌倉(三段目44)が1勝3敗と後が無い星です.三段目の真ん中あたりで足踏みするようでは,ちょっともったいない.今一度奮起して,幕下を狙えるだけの実力をつけて欲しい.
藤嵐(三段目81)が3勝1敗と好調.勝ち越しを決めれば,平成14年大阪場所の三段目 73の自己最高位を更新することは間違いない.後半戦もこの調子で頑張ってもらいたい.
北の剛(三段目90)が1勝3敗と苦しい星.三段目中位の力は楽にあると思うのだが,本場所ではなかなか星が上がらない.とにかく,稽古場の力が発揮できることを願っている.
2004年07月07日
名古屋場所初日・二日目
土佐ノ海・大碇の両関取は,初日・二日目とともに黒星で,残念なスタートとなりました.土佐関はやせたという話を場所前に聞いていたのですが,テレビを見る限りではそれほどやせたようには見えません.二日間の相撲を見る限り,動きが早くなった分,逆に圧力が弱くなった感じを受けました.大碇は,どうもチグハグな感じです.本場所での一番を通じて,調子を取り戻してくれると良いのですが.
幕下以下の成績は,↓続き↓をどうぞ.
○: 鎌倉,藤嵐,北の剛,藤縄,鈴木
●: 四ツ車,松田,瀧ノ音,荻野目,大筑波
四ツ車(幕下18)は,大雷童(幕下19/高田川部屋)との同期対決で星を落としてしまいました.ただ,黒星スタートはそれほど珍しいことではないので,今後に期待です.