2004年09月19日

秋場所中日を終えて

中日を終えて,伊勢ノ海部屋の力士達の成績を見渡すと...白星が先行しているのは,大筑波(序二段99)の3勝1敗だけ.五分の星(2勝2敗)を上げているのが,幕下の大碇・四ツ車と,三段目の鎌倉・藤嵐,と序二段の北の剛・荻野目の6人で,他の5人は負けが先行しています.

中でも,幕内の土佐ノ海が 3勝5敗で今ひとつの成績です.中日の千代大海戦で勝てていると,五分の星とすることができたのですが,残念です.ただし,中日の相撲は,立ち合いは大関と互角でしたし,その後の攻防もうまく前に出て,最後の土俵際も相手の引きを警戒しながら出ていったハズなのですが,最後に千代大海の残す腰が若干上回った一番でしたので,相撲内容としては全然悪くはありません.うま~く気分を切り替えて後半戦の巻き返しに期待です.

三段目の松田が,4日目の相撲で左足を負傷し今場所の残りを休場することとなりました.足の甲の靭帯を損傷して,手術を受け,当分は治療に専念することとなります.あせらず,しっかりと治して欲しい.

投稿者 omochi : 23:17 | コメント (0)

大碇・四ツ車の四番相撲

本場所中に15日間毎日相撲を取る関取にとっては,折り返し地点は中日・八日目ですが,幕下以下の力士達にとって折り返しの四番相撲が,七日目になるのか八日目になるのかは,取り組み編成会議によって決まります.今場所は,伊勢ノ海部屋の二人の幕下力士である大碇と四ツ車の折り返し地点は七日目の相撲となりました.

四ツ車はビッシリと汗をかいて控えに登場.座って出番を待っているその身体から,蒸気が上がっているような感じを受けました.この日は対恵那司戦.立ち合い,ふわりと立って,相手に攻め込まれるも,途中で身体を入れ替えると後は力強く押し出し.これで2勝2敗の五分となりました.スロースターターだけに,後半戦を楽しみにしています.

大碇は一の谷との一戦です.二人とも先場所十両で大きく負け越し,今場所幕下まで下がっているだけに,ともに負けられない一番です.立ち合い,一瞬大碇が遅れるも,左から絞っておっつけを効かせながら正面土俵まで追い詰める.が,一の谷もしぶとく残しながら右で前褌をとり,グイと引き付けると,タイミングが良かったのか大碇が腹から土俵に落ちてしまった.これで2敗目ですが,細かい星勘定は気にせずに残りの3番を取り切って欲しい.

投稿者 omochi : 20:30 | コメント (0)

2004年09月11日

秋場所前のニュースから

明日から大相撲秋場所がはじまりますが,秋場所前のニュースから伊勢ノ海部屋が関連しそうなのをいくつかピックアップしてみました.

揺れる国技: 外国出身力士隆盛/下 「和製」へのこだわり
横綱朝青龍をはじめとして,幕内上位の旭天鵬・黒海・白鵬など,外国出身力士の活躍が以前よりも更に目立つ相撲界ですが,全54部屋の中で外国出身者がいないのが7部屋.伊勢ノ海部屋はそんな「和製」をつらぬく数少ない相撲部屋の一つです.

■ 国技館のサービス改善
ドスコイFMにKONISHIKIと天龍が登場 -- 両国国技館の館内ラジオ放送「どすこいFM」が始まって,この秋場所で丸2年になります.比較的若い親方が本音を語ることもあって,相撲観戦の新しい目玉となりつつあります.この秋場所には,相撲協会を退職したタレントのKONISHIKIと,プロレスラーの天龍源一郎が解説を担当することになりました.人選は,総合企画部長の伊勢ノ海親方が中心となって進めたということです.

両国国技館にカフェテリアが登場 -- 二階通路の東側にあった売店を改造して,コーヒーや生ビール,ホットドッグなどを販売するカフェテリアが秋場所から登場します.ちょっと前まではコーヒーすら販売していなかった国技館ですが,段々と普通のサービスも登場するようになってきました.これも,伊勢ノ海親方の尽力のおかげかもしれません.

■ 場所後の予定
音更町でジュニア相撲教室を開催 -- 伊勢ノ海親方の生まれ故郷の北海道音更町(おとふけちょう)で10月11日(月・祝)に子供を対象とした相撲教室が開催されます.土佐ノ海の参加も予定されています.

投稿者 omochi : 22:46 | コメント (0)

2004年09月05日

秋場所前、東京後援会稽古総見

9月5日は東京後援会の稽古総見でした.8時頃に部屋に到着した時には,鈴木が荻野目の胸を借りて稽古を付けてもらっていたところでした.鈴木の稽古を見るのは久し振りでしたが,頭を低く下げて当たると同時に一気に前へ出るという,本格的な相撲を身に付けつつあるところでした.まだ,序二段での勝ち越しをしたことがない鈴木ですが,こいう稽古を続けていれば必ず目が出てくるはずです.

その後,三段目同士の申し合いも進み,四ツ車が土俵に上がりました.先場所は残念ながら負け越してしまいましたが,それでも今場所の番付は幕下23枚目ですから,まだまだ幕下上位のいい位置につけています.稽古を見る限りでは,今までに甘かった脇が次第に固くなり,また安定した力を出すようになってきた印象を受けました.以前ですと,軽い投げを打たれた時でも,どういうわけかふわりと土俵を割っていたこともあるのですが,元々どっしりと下半身が更に安定し,少々の投げは食わなくなってきたようです.対大碇戦でも,なんとか突き押しをしのいで廻しをつかめば,勝負になるようなところも出てきました.

大碇は,残念ながら今場所は幕下に下がってしまいましたので,稽古場では黒まわしを締めていました.足首やヒジには古傷をかかえていますが,精一杯稽古に励んでおりました.良い結果がでることを期待するばかりです.

昨日4日は,大碇が勝ノ浦親方にぶつかり稽古で可愛がられていたとのことですが,本日の対象は土佐ノ海でした.土佐ノ海と大碇・四ツ車の3人での申し合いが終ると,白廻し姿の勝ノ浦親方を相手に土佐ノ海のぶつかり稽古が始まりました.声を荒げながらの土佐ノ海の稽古はさすがに迫力がありました.勝ノ浦親方も,現役時代に比べると若干身体が小さくなったように見えましたが,やはりツボを心得た稽古で土佐ノ海の稽古相手をつとめておりました.

12日から始まる秋場所の土俵上で,このような日々の稽古の成果を白星という形で見せてくれることを願っております.

投稿者 omochi : 23:23 | コメント (0)